琵琶湖疏水は琵琶湖とを京都市街に運河を設けて、船運による輸送と水力による動力源を得るために計画された巨大プロジェクトでした。
第一疎水には3つのトンネルが掘られましたが、第一隧道(長等山トンネル)は全長2.4kmあり、当時日本一の長さでした。
伊藤博文筆の「気象萬千」(千変万化する気象と風景の変化は素晴らしい)と書かれた扁額が掲げられた第一隧道東口(明治23年)。
第一隧道の手前にある大津閘門(明治22年)。
閘門は水面の高低差があるところを2つのゲートを使って船が通過できるようにするものです。
この先に第一隧道があります。 全長11.3kmの琵琶湖疏水のスタート地点です。
琵琶湖疏水に関わる施設は他にもインクライン、南禅寺水路閣、蹴上発電所などたくさんあります。
これらの事業は、当時遷都によって活力を失っていた京都が近代化していく上で大きな基盤となりました。