2013/10/12

東京拘置所 旧庁舎 ~ 東京都葛飾区

今日は『第2回 東京拘置所矯正展』に行ってきました。
天気もよく(暑かった!)、3連休の初日ということもあり、大勢の人でにぎわっていました。

第1回の矯正展は知らずに行くことができなかったので、今年の開催を待ち望んでいました。
去年は9月8日に開催されていたので、今年はないのかなとがっかりしていたら、一ヶ月遅れできました。

中では全国各地の刑務所作業製品の展示即売や出店の他、様々なイベントが行われていました。
この後ろにそびえ立っている巨大な建物が、2012年に完成した新庁舎です。

お目当ての旧庁舎の前にはパトカーや白バイ、自衛隊車両が置いてあり、実際に乗ることができます。
隣ではレスキュー隊のデモンストレーションなども行われていました。
旧庁舎は蒲原重雄の設計により昭和4年に完成しました。
空に舞い上がろうとする大鳥をイメージしたという外観は、直線を基調とし左右対称にデザインされています。
当時訪問したチャールズ・チャップリンもこの建物を絶賛したそうです。

この地には明治12年に建てられた「東京集治監」があったのですが、関東大震災で全壊してしまったので、昭和4年に「小菅刑務所」の庁舎としてこの建物が建てられることになりました。
工事はすべて受刑者の手によるものでした。

車寄せの内部。

正面玄関には2つの独立した扉がついています。
左右の大理石(?)のタイルも翼のようなイメージ。

近づいてみると扉に「昭和四年」のプレートが。

窓の鉄格子も凝ったデザインになっています。

「開かずの門」。
この門は東京集治監の監門を小菅刑務所を建てるときに記念として残したものです。

裏から見た「開かずの門」と監視塔。

内側から見たところ。
一部の窓が台形にデザインされているのが印象的でした。

当時の模型が展示されていました。
現在残っているのは中央の「X」の形をした管理棟だけです。

ずっとこの建物を見たいと思っていたのですが、なにせ気軽に見学できるような場所ではないため諦めていました。
建物は今のところ保存する方向らしいので、取りあえず一安心です。


最後に、

名物の『プリズン弁当』(拘置所の食事を再現した弁当)は昼ごろに着いた時には売り切れていました・・・。

また来年行くしかないか。