2015/04/30

東京女子大学のレーモンド建築 (その2)〜 東京都杉並区

 チャペル・講堂はレーモンドのキャンパス計画の中でも最後に建てられたもので、昭和13年の竣功です。

まずは外観から。 周りには木々が生い茂っていてなかなか全体像は掴みづらいです。



朝の礼拝が終わった頃なので中に入ってみます。 ここでも撮影可能か確認してみると、大丈夫でした。

チャペルの入口の装飾は外壁の装飾と同じデザインが使われています。でも「✕」ってあったかな?
思わずため息が出る内部の空間。美しい…。

 ここまで撮影したところでパイプオルガンが湿気に弱いのでそろそろ閉めたいと言われてしまいました。 うーん、残念。 後ろ髪ひかれる思いで退出します。

…しばらく時間を置いてこっそり様子を見に来ると、照明は落ちていましたが扉も開いています。中に他の見学者らしき人もいたので、再潜入。

照明が点いていないのもステンドグラスの光が際立ってなかなか良いです。
 

 見る位置が変わると雰囲気もガラリと変わります。 美しい…。

 無機質なコンクリートと様々な表情を見せるステンドグラスとの対比が美しい…。

コンクリートで造られた螺旋階段と柱。 美しい…。

時間が経つのを忘れてしまうほど素晴らしかったです! 来てよかった! また来よう!
 次は東西の教室棟と本館の裏手にある建物を見に行きます。



東京女子大学のレーモンド建築 (その1)〜 東京都杉並区




先日、アントニン・レーモンドが設計した建築群を見るために東京女子大学に行ってきました。


東京女子大学には去年の学園祭の時にも来たのですが、まさかの構内撮影禁止だったので今回はリベンジです。

この日は「園遊会」という同窓生のためのイベントがあって、一般の人も入れるという噂を聞いたので行ってみました。
一応写真撮影がOKかどうか尋ねてみると、問題ないとのこと。

写真撮影が問題無いと言われたのですが、他に建物の写真を撮りに来てる人は皆無で、場違い感が半端じゃありません。

ちょっと居心地の悪さを感じながらも本館から攻めて見ることにしました。
本館は昭和6年竣功で国の登録有形文化財に指定されています。

元々は図書館だった建物で、現在は新渡戸記念室などに利用されています。
正面には大きく“QUAECUNQUE SUNT VERA”(すべて真実なこと)と刻まれていて、そういえば学園祭は「VERA祭」っていう名前だったなと思い出しました。

正面入口の照明と扉。 扉の装飾は松がモチーフらしいです。
 

1階のホールの柱には丸いベンチ設置されています。

照明はどことなく和風のテイストも感じます。

この階段を登った2階と3階部分が新渡戸記念室になっていて、様々な資料を展示しています。撮影は出来なかったのですが、復元された旧東寮の部屋もありました。
 
階段の踊り場にはものすごく洗練された照明が付いていましたが、オリジナルなのでしょうか?

 本館のあちこちで目にするステンドグラスも松がモチーフ。

個人的に気になった階段の手すり。 手すりが途中までしかないじゃん! しかも掴みづらそう。
カッコイイから、まぁいいか。 後付の手すりもあるし。

次はチャペルに向かいます。







2015/04/26

小湊鐵道の木造駅舎 〜 千葉県市原市

 大多喜町を散策した後は小湊鐵道の駅めぐりをすることにしました。
とは言っても最初の上総中野駅に着いたのが16時ちょっと前。 時間はあまりありません。

 上総中野駅は小湊鐵道下り線の終着駅で、ここから先へはいすみ鉄道に乗換えます。
写真の右側が小湊鐵道のホームで左側がいすみ鉄道のホームです。

上総中野駅の駅舎そのものは平成元年に建て替えられたもので古いものではありません。
駅舎よりも竹型のトイレが目を引きます。

養老渓谷駅は昭和3年に朝生原駅として建てられた後に、昭和29年に現在の名前になりました。 駅の隣には無料で利用できる足湯もあります。

かわいいデザインの切符売り場。 お土産やグッズも売っていました。

 ケロちゃんコロちゃんも小湊鐵道を応援しています。

一つ飛ばして次にやってきたのが大正15年開業の月崎駅です。

無人駅となった現在では待合室のみとなっています。
この駅の雰囲気が気に入ったのでここで列車を待つことにしました。 時間はもったいないけれど、一時間に一本程度の運行なので仕方ありません。

この駅には野良犬(?)がうろついているので、犬が苦手な人は注意!

犬と戯れつつ時間をつぶしているとようやく来ました!

 撮り鉄も済んで満足したのでもう帰ろうと思っていたのですが、途中で里見駅を見かけて急遽Uターン。 こちらの駅は大正14年の開業だそうです。

駅の前には犬の石像が。 犬が苦手な人は注意!
地元の人はここで待ち合わせするのでしょうか。

こうなったらもう日が暮れるまで見て回ります。
お隣の高滝駅は里見駅と同じような外観です。

 上総中野駅まで来ました。 ごらんの通りもうだいぶ日が傾いているのでここで最後にします。 ここでもう一度列車を待つことにしました。

 この駅も現在は無人駅になっていますが、改札や窓口など当時のままに残されています。

 上総中野駅は「関東の駅百選」に認定されています。

 待つこと20分、列車が到着しました。
 レトロな車両にレトロな駅舎。 たまりません。

 上総鶴舞駅は最後を飾るにふさわしい素晴らしい駅舎でした。
 今回はここまでしか見ることが出来なかったので、続きは又の機会にしたいと思います。
さようなら小湊鐵道。

2015/04/19

野島埼灯台 〜 千葉県南房総市

 昨日は天気が良かったので南房総に行ってきました。

房総半島は近いのですが、南の方となると意外と距離があってなかなか行く機会がなく、久しぶりの訪問になります。

館山市内の近代建築をいくつか見た後に野島崎灯台に向かいました。

 現在の野島崎灯台は大正14年に完成したコンクリート造りの八角形の燈台で、国の登録有形文化財に指定されています。
 

今日は天気が良いので眺めもいいだろうなと思ってたらこんな張り紙が…。
高いところが苦手な割に塔や燈台に登るのは好きなので残念です。
 

仕方ないので外観だけ見学します。

「房総半島最南端の地」の石碑がありました。 燈台の右に見える建物は今は使われなくなった霧笛舎です。
 

 霧笛舎に近づいてみます。 白亜の灯台とは対照的に廃墟感がすごいです。

 近くの岩の上にはぽつんと燈台用地の境界標がありました。

野島崎は岩がゴツゴツしていて独特の景観を生み出しています。

最後に岩の上から。 霧笛舎もわずかに見えます。
撮影場所を探していたらいつの間にか岩の上を結構歩いていて、汗をかいてしまいました。


燈台の次は鴨川市に向かい内房線の山生橋梁で撮り鉄してきました。

山生橋梁は大正9年竣工の現存最古の鉄道用鉄筋コンクリート桁橋で土木学会推奨土木遺産に指定されています。 ですが、工事中で肝心の桁部分がこの写真ではわかりませんね。

 この後は大多喜市に寄ってから、小湊鉄道でも撮り鉄をして帰路につきました。
本当はどこかで一泊して小湊鉄道の木造駅舎を全制覇する予定でしたが、気力が尽きて終了。