2016/12/20

神奈川県庁本庁舎の米寿記念イベントツアー

神奈川県庁本庁舎の米寿を記念したライトアップで寄付をしたのですが、お礼ということで催された横浜三塔を周るイベントツアーに参加してきました。

最初は神奈川県庁本庁舎からスタートです。

最初に見学したのは第3応接室(旧貴賓室)でした。 普段の見学会では赤いテープが張られて行けなかった場所にも行くことが出来ました。

続いてやって来たのは大会議場です。 普段上がることのできない壇上からの眺めもなかなか良いです。

第三応接室や大会議場がある3階から一気にエレベーターで8階までやって来ました。 塔の部分は普段は非公開になっているのですが、今回は特別に見学させていただくことが出来ました。
前回の見学会の写真


8階から下を見たところ。 下に見えるのが屋上のある6階です。

さらに階段を上ります。窓が多くて塔の内部が明るかったのが予想外でした。

最上階の9階までやって来ました。塔の上の三角すいの部分にはハシゴが伸びています。

そしていよいよ外に出ます。横浜港の方へ向かうとと大桟橋が見えてきました。

クイーンの塔と赤煉瓦倉庫。 ここからの眺めは貴重です。


 塔そのものは近すぎてこれが精一杯です。

反対側に周ってジャックの塔。この日は天気が良くて風もなく、写真撮影には最高でした。

 6階の屋上からの写真も載せておきます。 こちらも普段では立入禁止になっている奥の方まで行くことが出来たので、いつもとはちょっと違うアングルからの写真を撮ることが出来ました。

屋上から4階に下りて見学したのは正庁でしたが、ここだけは写真撮影はNGでした。神奈川県庁の正庁は今まで公開されてきませんでしたが、今後傷んだ所を修復して一般に公開する予定だそうです。 「御真影」を掲げた泰安所や吹き抜けになった格天井、寄せ木張りの床などが特徴的でした。現在は外されているシャンデリアや照明器具も保管されているそうで、往時の姿を取り戻して公開されるのが楽しみです。


県庁の後は横浜税関でDVD鑑賞と資料展示室の見学。 もしかしたらクイーンの塔に上れるかもと少し期待していたので残念でした。

 最後に開港記念会館の塔屋と館内を見学してこの日のツアーは終了となりました。



お昼には崎陽軒のお弁当が出て、帰りには箱根寄木細工の小物入れとお菓子の記念品までいただきました。


今回参加者が少なくて(一般からは2人)びっくりしたのですが、キングの塔からの眺めは最高でしたし、詳しい解説を聞きながら見学を出来るのでおすすめです。 またこのようなツアーがあれば皆さん是非参加してみてください!



2016/12/11

消えていった近代化遺産たち

最近まったくと言っていいいほど写真を撮りに行っていないので、いつもと趣向を変えて今では見ることが出来なくなってしまった近代化遺産たちを紹介したいと思います。


JR山陰本線 余部橋梁(明治45年)〜 兵庫県美方郡香美町  ※2010年架替
 今までで一番ショックだったのはやはりこれでした。 橋が架け替えられるという話を聞いて2007年に写真を撮りに行ってきましたが、もう一度くらい行けば良かったなと後悔しています。
現在は残された旧橋梁の一部が展望施設「空の駅」として利用されています。

鶴岡橋(昭和11年)〜 兵庫県豊岡市  ※2013年架替
余部橋梁からの帰り道で訪れました。 霧で遠くの風景が見えないのが残念です。

 ・大蔵橋(昭和6年)〜 山形県最上郡大蔵村  ※2006年架替
もう一つ霧で思い出すのがこの橋。かつて最上川に架かっていた大蔵橋です。
訪れたのは早朝で、見ての通りの深〜い霧。 この時はがっかりしましたが、今改めて見るとこれはこれで神秘的で良いかもしれません(笑)。

東橋(昭和7年)〜 山形県鶴岡市  ※2008年架替
架け替えられたのを知らずに、3年前に再訪した時はこのあたりを探し回ってしまいました。 とても良い雰囲気の風景だったのに跡形もなく消えていました…。

旧両羽橋(昭和11年)〜 山形県酒田市  ※1991年架替
隣に新しい橋が架けられてからずっと放置されていて、2004年から解体工事が始まったそうです。2005年に訪れた時には橋脚とトラス橋が2径間だけ残っていました。 今は完全に撤去されています。

荒巻配水所 旧管理事務所(昭和8年)〜 宮城県仙台市  ※2011年解体
この建物は登録有形文化財にも指定されていましたが、 移築保存のために曳家工事をしている最中、運悪く東日本大震災で被害を受けてしまいました。かろうじて建物の倒壊は免れたので保存運動もおきたのですが、工事の続行は不可能ということで解体されてしまいました。


今回はこれでおしまいです。 気が向いたら第2弾や近代建築編も紹介したいと思います。




2016/11/27

日本郵船氷川丸(その3)〜 神奈川県横浜市


豪華な客室を後にして外部デッキからブリッジに上ります。

操舵室の入口には号鐘がありました。

様々な計器類が並ぶ操舵室。

頭上の棚には国際信号旗が収められていました。

ブリッジからみなとみらいの方を見たところ。 大桟橋には現代の豪華客船「飛鳥Ⅱ」が停泊しています。 こうしてみるとやっぱり大きい! キングの塔やクイーンの塔が小さく見えます。

ブリッジから前方を見ると、その先には赤い灯台が見えます。明治29年に造られた横浜北水堤灯台です。 かつては移設された白灯台と対になっていました。 観光船に乗ればもう少し近くで見れそうなのですが…。 今度チャレンジしてみたいと思います。

操舵室の下は船長室になっています。 流石というか、豪華な造りになっていて、専用の浴室も用意されています。

デッキまで下りてくると目の前には白灯台がありました。 こちらは近くでじっくり観察することが出来ます。

この日はオープンデッキを開放していたので、船首の方にも行ってみました。

 ここからは山下公園と昭和2年竣工のホテル・ニューグランドを見ることが出来ます。

再び船内に戻って階段を下りた先は機関室でした。吹き抜けになった機関室の両側にデンマークのB&W社製のディーゼルエンジンが搭載されています。

325kwの出力を持つディーゼル発電機3台を搭載。

その他にもなかなか見ることが出来ないレトロな機器類がたくさん並び、興味が尽きません。


見学順路の最後は3等客室です。二段寝台の8人部屋で、今までとはうって変わって質素な造りです。 このエリアは他の船客エリアとは区画され自由に行き来することは出来ず、三等船客が一等デッキに行くには見学申込みが必要だったそうです。

以上で氷川丸の見学は終わりです。 当時の船旅が想像出来てとても楽しかったです。 飛行機や鉄道も良いけれど、船の旅には何かロマンを感じてしまいます。


おしまい