2016/01/31

旧岩崎邸庭園 〜 東京都台東区

旧岩崎邸庭園で1/25〜1/31の期間、「撞球室特別公開」と「記念撮影コーナー」設置が行われているというので、最終日の本日行ってまいりました。普段は内部の撮影は出来ないので楽しみです。

洋館は3月下旬まで工事中ということで正面に足場がかかっていました。というわけで外観は過去写真を載せておきます。 ここは正面部分が北向きで常に逆行気味になるので、なかなか良い写真が残っていません。
2012年3月撮影
1階の窓が並んでいる部分はサンルームで、明治後期になって増築されました。
2012年3月撮影

今回撮影が出来たのは、1階東側の「客室」「婦人客室」「書斎」そして「サンルーム」の4ヶ所でした。

・客室
 天井を見上げた所。何風というのでしょうか?カラフルなデザインのクロスが貼られています。

窓から見えるベランダの英国ミントン製タイル。

カーペットの隙間から見える床の寄木細工。

お隣の赤い壁紙の部屋は大食堂です。

・婦人客室
隣の客室よりもさらに豪華なのが婦人客室。 天井の装飾に目を奪われます。

 天井には絹に刺繍を施したものが貼られています。

部屋のコーナに設けられたイスラム風のアーチ装飾。

暖炉もやはりイスラム風。

 ・書斎
 天井には菱型の中にアカンサスの模様が彫られています。

反対側から見たところ。柱を受けるアーチにも細かい彫刻が施されています。

壁のクロスは薄い紫色 。

部屋ごとに意匠の異なる暖炉。 こちらは書斎らしく重厚な雰囲気。

・サンルーム
装飾の施されたヒーター。

 サンルームの隅に置かれているテーブルセット。

 クラシカルな機構の扉のハンドル。

・撞球室
以前窓から中を覗いた時は全くの手付かず状態だったのですが、見違えるほど綺麗に修復されていてびっくりしてしまいました。 今回は特別に中に入れるのですが、まだ時間が早いので外から中の写真を撮っておきました。


洋館の見学が終わったのが10時半でした。 撞球室の特別公開が15時からだったので、時間を潰すために東大の本郷キャンパスを散策してきました。
結構夢中になって歩き回っているうちに疲れてしまい、結局岩崎邸には戻らずにそのまま帰って来てしまいました(笑)。

イベント続きでなかなかはかどらないのですが、次からまた九州シリーズに戻りたいと思います。

2016/01/29

浦賀ドック 〜 神奈川県横須賀市

中島三郎助まつりで浦賀ドックの見学会に参加してきたのですが、残念ながらネットでの写真の公開は禁止ということでした。 でもせっかく行ってきたので、過去写真や機関工場内の写真を紹介したいと思います。

造船所を囲む塀の一部分はフランス積の煉瓦塀が残っています。

会場となっている機関工場内に入ってみます。

 中では数多くの模擬店が並び、ステージ上では演奏やダンスなどが催されていました。

この機関工場がいつ頃建てられたものかはわかりませんが、相当年季が入っています。工場好きにはたまらない空間です。

 ドックの方なのですが、見学会で撮った写真以外は大丈夫かな? ということで載せてみます。 問題があるようでしたら削除します。

見学会では左のクレーンの下を通って、見学用の階段から観察した後にゲートの上を通って、右側のポンプ室などを見学して戻ってきました。 明治32年に造られた、煉瓦造りのドライドックです。 煉瓦ドックは非常に珍しく、世界に4ヶ所しかないそうです(その内2つが横須賀市)。

奥の空き地の部分にはかつて事務所がありました。 取り壊されてしまったのが残念です。

 取り外されてしまったクレーンのヘッド。

ここから過去写真です。2004年頃の写真になります。 この時の一般公開時にはネット掲載の注意はありませんでした。この時も今回と同じような見学会が行われていたのですが、出遅れて参加できなかったのが心残りです。

 取り外される前の巨大クレーン。 その脇には下見板張りの事務所が建っていました。

 道路から見えるこの光景が好きだったのですが…。

まだ見学用の階段は設置されていません。 工場が閉鎖されたのが2003年で、その翌年のことなので当たり前ですが。それ以外は周囲に金網が設置されたくらいで、今もまったく変わりありません。

 
次に浦賀ドックを見学できる機会は、2016年4月30日の「咸臨丸フェスティバル」です。見学会が行われる場合は事前に整理券が配られるので、参加したい方は早めに行ったほうが良いです。
https://www.cocoyoko.net/event/kanrin-fes.html




2016/01/24

関東学院中学校本館のお別れ会 〜 神奈川県横浜市

土曜日は旧浦賀ドックで行われた「中島三郎助まつり」に行ってきて、ドックの見学会に参加してきました。 ここで紹介する予定でしたが、残念ながら見学会で撮った写真はインターネット上での公開は禁止だそうです。

というわけで、今日参加してきた関東学院中学校本館のお別れ会を紹介したいと思います。 もうお気づきかと思いますが、この建物は老朽化が著しいので建て替えられてしまいます。何度も横浜に来ていながら「どうせ門の中には入れないだろう」と行っていなかった場所なので、これが最初で最後の訪問となってしまいました。

横浜市歴史的建造物にも指定されている本館は昭和4年竣工で、設計者は根岸競馬場や山手聖公会などを設計したJ.H.モーガンです。

八角形の塔が4本立ち並ぶ城郭風の外観。

 東側にも八角形の部分があります。 立ち入り禁止でしたが内部はおそらく螺旋階段になっていると思われます。

 塔の上部には人型が連なるレリーフ。キリスト教の十二使徒がモチーフになっています。

 十字架をモチーフにした玄関扉。 それでは中に入ってみます。

1階のホールの照明。 これはオリジナルではないそうで本来は2階部分と同じ照明が付いていたそうです。

教室の並ぶ廊下。 連続するアーチと天井の照明が良い雰囲気です。

 教室内部はシンプルな至って普通の造り。 左上の天井に貼られた「雲」にはどんな意味が??


2階へ上がっていきます。 優雅なカーブを描く階段が素晴らしい。

2階のこちらの照明がオリジナルです。

 3階に上がっていきます。

3階は塔屋部分の大半が礼拝堂のスペースになっています。

見学できるのはここまでだったので、先ほどとは別の階段を使って1階まで下りて行き、見学終了となりました。

横浜からまた貴重な近代建築が消えていってしまうのは悲しいですが、耐震性に問題があるとのことでは仕方がありません。 3月に解体された後はしばらく運動場として利用され、オリンピック後に現在の外観の特徴を活かした新しい建物を造るそうです。