2016/03/24

東山給水塔と東山植物園温室前館 〜 愛知県名古屋市

春分の日をはさんだ3連休を使って名古屋へ行ってまいりました。

なぜこの時期に名古屋へ行ったのかというと、「東山給水塔の一般公開」という配水塔・給水塔マニアにはたまらないイベントが、毎年春分の日と8月8日に行われているからです。
以前から情報は得ていたのですが、なかなか都合もつかず先送りになっていました。 しかし、今年は連休になったので名古屋市内の探索も兼ねて行ってみることにしました。

ところが現地に行ってみると、今年はなぜだか公開しないようで門が閉まっていて中には入れませんでした…。 (帰ってきてから調べた所、「場内工事の為、しばらくの間一般開放の予定はございません。」とのこと)
しかたがないので外観だけ撮影してきました。

東山給水塔  昭和5年
トンガリ屋根は後の改築によるものですが、まったく違和感がありません。 


後ろに見えるのは名古屋ドームです。 次に公開されるのはいつになるのでしょうか。

ちょっと残念な気分で車を走らせたのは東山動植物園です。 ここには重要文化財にも指定されている、戦前に造られた鉄骨造りの温室があるからです。 東山給水塔は何度か遠くから眺めたことはあったのですが、ここは初めてなので楽しみです。

名古屋市東山植物園温室前館  昭和12年  ※国重要文化財
入園して温室の方に近づいていくと、なにやら様子がおかしいです。 なんと、保存修理工事の真っ最中でした。 ツイていない時っていうのはこんなものなのか…。

いや! 逆にこんな骨組みだけの状態の温室を見ることが出来るのはもう2度とないかもしれません。 これは貴重な写真になるはず!  工事が終わったらまた来ればいいんだし(ポジティブ)。

前館の後ろにある温室は増築されたもので、こちらは通常通り営業しており、前館の植物も一時的にこちらに移されていました。


東山給水塔に登れなかったのは残念でしたが、3日間天気が良くていろいろ見て回ることが出来ました。

それらはまた次回に。 




2016/03/06

2016 横浜三塔の日 〜 神奈川県横浜市

横浜三塔の日の公開イベントに今年も行ってきました。
天気予報では曇り時々雨ということで心配していましたが、太陽は見えないものの曇り時々晴れ、たまーに雨といった天気でした。

今回はあまり写真を撮ってこなかったので、見学の詳細は2014年3月のブログを見てください。 そちらは天気も良いです(笑)。

最初にジャックの塔に登るために横浜開港記念会館にやって来ました。去年は10時の受付開始時でも30人くらいしか集まっていなかったので、今年は10時ちょっと過ぎに到着しました。曇り空のジャックの塔もロンドンっぽくて良いかも。
 
なんと外まで行列ができていました。 1時間近く並んで受け取った整理番号は「179」。 もっと早く家を出るべきでした。

ジャックの塔を登った後は、初めて「横浜開港カフェ」に入ってみました。注文したのは「開港レシピのアップルパイ」。 思っていたより小さかったけれど美味しかったです。

来年は100周年です。 記念のイベントがいろいろあるかもしれません。

続いて県庁にやって来ました。このアングルだとキングの塔とクイーンの塔が同時に見られます。

例年通り屋上の他に旧議場や旧貴賓室、知事室などが見学できました。

 最後に向かったのは横浜税関。今年はツアー形式ではなく自由に見学できました。 最初にエレベーターで7階の展望テラスへ向かいます。

 その後に再びエレベーターに乗り、3階まで降りて旧税関長室などの保存室を見学した後、階段で1階まで降りてくるというコースになっています。

過去の横浜の写真を見返してみると、あまり天候に恵まれていない事の方が多いです。今年は晴れ男パワーでなんとか雨は免れましたが、やはり青空のほうが気分は良いです。

来年こそは晴れますように!
2012年8月撮影




2016/03/05

旧佐世保要塞(その3) 〜 長崎県西海市

前回の俵ヶ浦町の要塞を見た次の日に、今度は佐世保市から車で40分ほどかけて西海市にやって来ました。 

石原岳堡塁  明治32年
ここは砲台跡全体が「石原岳森林公園」として整備されています。 前回の要塞群と違って廃墟的雰囲気は少なく、散策しやすい場所でした。

キャンプなども出来るように要塞の一部を利用して炊事場が設置してありました。ここでキャンプをしたら夜中の肝試しが盛り上がりそうです。ちゃんとトイレもあります。

スロープの下にはずらりと並んだ地下棲息掩蔽部。 ここでは煉瓦は使用されておらず、すべてが切石とコンクリートによって造られていて重厚な雰囲気を醸し出しています。

入口上部にはやはり部屋番号が刻まれています。中は空っぽでした。

一番奥の部屋だけ何かの貯蔵庫として利用されているみたいです。

 中央の階段を上ると、そこにもこのような地下棲息掩蔽部が3ヶ所あります。

 そして一番高い所に設けられた砲台跡。 こちらも3ヶ所あります。 今では自然と一体化してテントスペースのようになっていますが、ちゃんと弾室も残っています。

最後に石原岳堡塁の最大の特徴である側防窖室を見に行きます。 最初の地図で左上に描かれている場所です。 これは濠に侵入してきた敵を穴から銃口を出して掃射するというものです。 中がどうなっているのか気になりますが入口が見当たりません。

先程のスロープを下りた場所にあるここが入口のようです。真っ暗…。 ここ行かなくちゃダメなんですか…。

スマホの明かりを頼りに進むこと数十メートル。 入口方面を振り返ってみました。 道は緩い下り坂になっています。

突き当りに来ました。 階段で左右の部屋に上がれるようになっています。真っ暗すぎてカメラのAFも合焦しないので、スマホのライトで照らした場所にピントを合わせるという荒業です。

 中はこんな風になっていました。 こちらは右の部屋です。 奥には小さな部屋があります。

左の部屋。 左右とも造りは同じようです。

銃眼を覗いてみました。 思っていたより視界は狭いです。

地図上で右上にある反対側の側防窖室。 こちらは1室のみで出入口は地上に設けられています。

防御機能を備えた要塞ということで結構規模の大きいものですが、立ち入り禁止箇所もなく、自由に見学することが出来てオススメです。

懐中電灯を忘れずに!