2016/06/27

佐渡の近代化遺産と近代建築 (その2)

久しぶりの更新になりますが、佐渡島の続きです。

佐渡島の南にある小木港までやって来ました。小木港と直江津の間にもフェリーが出ていて、両津港と並び佐渡の玄関口になっています。

喜八屋旅館旧館  明治38年  ※国登録有形文化財
木造5階建ての目を引くこの建物、当初は2階建てだった建物を昭和3年に増築したものです。

与謝野晶子など数多くの文化人も宿泊したそうです。

旧館の裏に建つホテルニュー喜八屋は廃墟となっていました。 帰ってきてから判ったことですが、喜八屋旅館さんは4年前に倒産していました。 旧館が何らかの形で残ってくれると良いのですが。

旧宿根木小学校  大正9年  市指定有形文化財
 宿根木地区に残されているこの木造校舎は現在は佐渡国小木民俗博物館として利用されています。

お隣の千石船展示館には復元された千石船「白山丸」も展示されていました。 想像していたよりずっと大きい船でびっくりしました。

国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されている宿根木の町並み。これらの家屋は当時の船大工によって建てられたものだそうです。

狭い路地が入り組んでいます。

石置木羽葺屋根と呼ばれる特徴的な屋根。

旧郵便局だけは下見板張りにペンキ塗りと洋風でした。大正10年築。

 ・沢崎鼻灯台  昭和3年, 昭和62年改築
佐渡島の最西端に建つこの灯台は昭和3年に初点灯しました。 オリジナルかと思っていましたが、現地の案内板によると昭和62年に建て替えられたそうです。

森医院  昭和7年  ※国登録有形文化財
真野地区にある病院です。 写真の病院棟以外にも敷地内には古い建物が幾つもあって、それらも併せて文化財の指定を受けています。

 病院の隣には詳細不明の建物が。


この後はいよいよ佐渡島最大の見どころである佐渡金山の施設を見に行きます。

続く…