2017/10/01

石川県金沢市の近代建築(その2)

また時間が開いてしまいましたが、金沢の近代建築の続きです。

石川県立歴史博物館 (旧第九師団兵器支廠兵器庫  明治42年〜大正3年
旧五号庫、旧六号庫、旧七号庫の3棟が歴史博物館として利用されています。

敷地内に残されている兵器庫の通用門。

西検番事務所  大正11年  ※国登録有形文化財
にし茶屋街の一角にあります。 芸妓衆の稽古場兼管理事務所として建てられました。

旧松田診療所  明治29年
 かなり渋い外観のこの建物は診療所だったそうです。 現在は使われていないようでしたが、このまま放置しておくのはもったいないような気がします。

郷土資料館分館町民文化館(旧金沢貯蓄銀行)  明治40年
朝なので閉まっていました。 昼には金沢市を出発する予定だったので時間がなく、こちらも外観のみでした。

石黒ビル(旧石黒ファーマシー本社)  大正15年
武田五一の設計による地上4階、地下1階の鉄筋コンクリート造のビルです。 ネットで見た画像では一階にはコンビニが入っていたのですが、 閉店したようでした。

 ・石黒商店店舗兼主屋  昭和11年頃  ※国登録有形文化財
美術商の店舗兼住宅として建てられた町家です。 ベンガラの鮮やかな赤が通りの中でも一際目をひきます。

 ・中島商店  昭和7年
村野藤吾の作品です。 先程の石黒商店の斜め向かいに建っています。 伝統的的な町家とはうって変わって、こちらは戦前の建物とは思えないほど斬新でモダンなデザインになっています。 半円筒状の部分がどういった用途に使われているのか気になります。

 ・谷庄古美術店主屋  昭和2年  ※国登録有形文化財
和館と洋館が並んでいますが、洋館の一階部分が店舗となっています。窓まわりの装飾がとても素敵です。


2回ではとても収まりきりませんでしたので、「その3」に続きます。 次は出来るだけ早く更新したいと思います!




2017/09/18

石川県金沢市の近代建築(その1)

お盆休み以降、色々と忙しくて写真の整理も出来ず、なかなかブログの更新も出来ませんでした。しかし、せっかくの3連休を台風が台無しにしてくれたおかげで、写真の現像がはかどりました。

久しぶりの「〇〇の近代建築」シリーズ金沢編です。

石川県政記念しいのき迎賓館(旧石川県庁舎) 大正13年
 旧石川県庁舎は2010年にイベントスペースやカフェ・レストランなどが入る複合施設として生まれ変わりました。  スクラッチタイルを用いたモダンな外観となっています。 設計は国会議事堂なども手掛けた矢橋賢吉が行いました。

 内部は正面玄関と中央階段以外は大きく改装されているようでした。

最上階のステンドグラスもオリジナルのものが残されてはいますが、裏へまわってみると…。

 このようにガラス張りの現代的な装いになっています。 近代建築好きとしてはちょっと拍子抜けしてしまいました。

旧陸軍金沢偕行社  明治31年  ※国登録有形文化財

 ・旧陸軍第九師団司令部庁舎  明治31年  ※国登録有形文化財

石川県立美術館広坂別館(旧陸軍第九師団長官舎) 大正11年  ※国登録有形文化財

 ・石川県知事公舎  大正15年
ガードマンも居なく、門も開いていて簡単に中に入れてしまいそうでした(入りませんでしたけど)。

 ・中島医院  昭和6年
内科・小児科と書いてありました。

金沢くらしの博物館(旧制金沢第二中学校校舎)  明治32年
昔の暮らしをテーマにした博物館として利用されています。 この時は開館前だったので中は見学できませんでした。


 ・北陸学院ウィン館  明治24年
事前の情報では幼稚園として利用されているとのことだったのですが、現在は史料館になっているようです。 道路の反対側から写真を撮っただけで詳しく見てこなかったのですが、もしかして見学できるのかな?

 ここまで駆け足で紹介してきましたが、実際の散策も駆け足でした(レンタサイクルでしたけど)。 金沢は戦災を受けていないために古い建物がとにかく多いです。 そのためにゆっくり見て回る余裕が今回はありませんでした。 ちなみに今回、兼六園にもひがし茶屋街にも行っておりません! 次回訪れるときは余裕をもった計画を立てたいです。

つづく

2017/08/27

立石岬灯台 〜 福井県敦賀市

夏休みは東北地方の天気があまり良くなかったので、北陸に行ってきました。 とは言え、こちらも降ったり止んだりの天気でした。 ルートは岐阜市〜長浜市〜敦賀市〜福井市〜金沢市です。 最終日は一日中雨で岐阜県高山市から松本まで下道で移動した後に中央道で帰ってきました。

今回紹介するのは敦賀半島の北端にある立石岬灯台です。 この日はまあまあ天気が良かったので、夕暮れ時を狙って訪れてみました。

立石岬に行く途中には「若宮第二、第三桟橋」という大正期に造られた桟橋もあります。お隣の縄間地区にも古い桟橋があるらしいのですが、そちらは特定出来ませんでした。

桟橋の上にはレールの跡がありました。

 滑り止めの付いたスロープが備わっています。

桟橋を後にして立石岬へと急ぎます。夕暮れまではまだ時間に余裕はあるのですが、一応青空の写真も撮っておきたいのです。

灯台への道の入口まで来ました。 ここの階段はかなり急で、ところどころ崩れていたり足場が悪いので注意が必要です。 あと、熊が出るらしいです。

30分くらいかけて息を切らしながら階段を上っていくとやっと着きました! ここに来るまで熊対策で時折大声を出しながら登って来たのですが、「やっと着いた〜!!」と叫びながら入っていったら、一組のカップルがいて非常に恥ずかしかったです。おじゃましてすみませんでした。
 
明治14年に建てられた日本海側で最も古い洋式灯台です。

入口のドアはオリジナルのデザインを模した鉄扉でした。 板のように見えますが描いてあります。

昭和35年に取り外されて役目を終えたフランス製のフレネル式レンズは敦賀市立博物館に寄贈されたそうです。

 おそらく窓があった所は埋められていました。

敷地を囲む鉄柵の装飾。

先程のカップルも帰ったのでしばらく太陽が沈むのを待ちます。 しかし、雲が多いのでシャッターチャンスは少なそう。

なんとか雲の隙間から夕陽を拝むことが出来ました。 この後すぐに太陽が隠れてしまったのでもう少し粘りたかったのですが、あまり暗くなると帰り道が危険だなと思ったのでここで引き上げました。


 もちろん帰り道も大声を出しながら下りていきました。

2017/07/22

初キャンプツーリング

7月の3連休を使って福島県と茨城県に初キャンプツーリング(ヘリテージング)に行ってきました。

荷物満載でスタート。 カメラやキャンプ道具などで合計20kgは越えていると思います。

そして4時間後…。 旧常磐線のトンネル跡を探索。 こんな所に突っ込んでいってもUターン出来るのがバイクの利点。

いわき市の夏井川第一発電所。 大正5年竣工の鉄筋コンクリート造の発電所です。

夏井川第一発電所の近くにキャンプ場があってそこにしようかとも思ったのですが、まだ昼過ぎだったのでもう少し先まで行くことにしました。

夏井川を北上していくと同じく大正5年竣工の川前発電所 水管橋が見えてきます。

小野町のガソリンスタンドで日帰り入浴が出来る針湯荘という所を教えてもらったので、近辺の近代建築巡りをした後に入浴してきました。

そしてこの日の宿泊地に選んだのが芝山公園キャンプ場。 山の頂上にあるキャンプ場です。
着いたときは貸切状態で一番見晴らしのいい場所に設営しました。 この後もファミリーが一組来ただけでとてものんびりとした時間を過ごすことが出来ました。

遠くの方で雷がゴロゴロなっていたのでちょっと不安だったのですが、雨に降られることもなく夜は星空、翌朝には綺麗な朝日を見ることが出来ました。 ご飯もうまく炊けたし初キャンプは大成功でしょう。

翌日は常磐炭田の遺産群を見てまわりました。

 夕方に突然雨が降り出したのでたまたま居合わせた公園の東屋に緊急避難。 なかなか雨雲は通りすぎず身動きがとれません。

雨が小ぶりになったところで近くの入浴施設に移動しました。 21時の閉館までそこで時間をつぶした後に、真っ暗な公園に戻ってきて東屋の下で野営しました…。 そして翌朝人目につく前に撤収。 


今回は夏休みの旅行の予行演習として行ったのですが、撮影旅行の場合はテント泊はあまり向かないかなというのが正直な感想でした。
・入浴施設を探さないといけない。
・設営・撤収の手間があるので行動時間が減ってしまう。
・そして天候・気温の問題。公園の野宿は暑かった!

というわけで、夏休みは一応最小限のキャンプ道具だけ積んでホテル泊メインにしようと思います。 キャンプ自体が目的ならいいんでしょうけどね。

それとうっかりしていて四国行きのフェリーの予約を取り損ねてしまいました…。 一応帰りの分は予約出来たのですが、四国まで自走するのはちょっとキビシイかなぁ。
四国まで自走して帰りはフェリー、仙台あたりまで高速で移動してそこから東北めぐり、まだ訪れたことのない石川県・福井県めぐり、この中のどれかにしようかと思います。 基本的に天気の良さそうな所に行く予定です(笑)