2018/01/21

旧舞鶴要塞跡(その1) 〜 京都府舞鶴市

今回の旅では舞鶴の軍港関連の遺産もいくつか見てきました。それらの施設はかつて鎮守府が置かれていた横須賀・呉・佐世保の施設と共に文化庁から「日本遺産」の認定を受けています。

今回はその中から旧舞鶴要塞跡を紹介したいと思います。 とは言っても、数多く残る遺構のうち今回探索することが出来たのは、3つの砲台跡だけです。

葦谷砲台跡  明治32年
最初に向かったのは大浦半島の西側にある葦谷砲台跡です。 目印としては舞鶴発電所を目指せば良いと思います。僕は間違えて(ナビのせい)舞鶴ふるるファームの脇の道から行ったので、廃道のような所を結構歩かされました。

ここが要塞跡の入口です。 右のトタンでできたトイレも結構古そうでしたがいつ頃造られたものでしょうか 。

最初に現れる4つの掩蔽の入口はコンクリートで塞がれてしまっています。

 真ん中の切通を進んでいくと奥に扉付きの掩蔽が見えてきました。 撮影かなにかで使用するために再現したのでしょうか? ドアノブは木で出来ていてちゃんと開閉出来ました。

 左へ進んでいくと更に掩蔽があり、その隣に砲座の跡があります。

 奥の部屋はL字型に2部屋ありましたが、ボロボロ状態でした。

 反対側にも同じような造りになっています。

で、中は同じようにボロボロ。

階段で上に登ると展望台らしきものと司令室と観測所の跡がありました。 枯れ葉でよく見えませんが。

この後、赤レンガパークなどを見てから対岸の槙山砲台跡へ向かいました。

続く




 

2018/01/09

京都府庁旧本館 〜 京都府京都市上京区

冬休みは京都に行ってきました。
京都市内も観光してきたのですが、今回のメインはまだ訪れたことのない南丹から丹後地方でした。 綾部市・福知山市から舞鶴まで行って、宮津、京丹波を経由して兵庫県に入り、豊岡から生野銀山まで南下して再び京都市内に戻るという行程でした。
今回の旅は天気に恵まれず、雨雪が降ったりやんだりと安定せずに参りました。 もう「晴れ男」を名乗るのはやめることにします。

京都府庁旧本館には仕事始めを狙って1月4日に行ってみました(私の職場は5日が仕事始めなのです)。  早朝は晴れていたのに雪がちらついています。

ルネサンス様式の美しい外観を持つ旧本館は明治37年の竣工でレンガ造りとなっています。 平成16年には国の重要文化財に指定されています。
 
最初に2階に上がって旧知事室と正庁を見学することにしました。  この正面階段の装飾は素晴らしかったです。

旧知事室は2階の南東角にあります。 部屋には大理石とタイルで装飾された暖炉が備わっています。

 数々の手の込んだ装飾が施された旧知事室。

 次に正庁を見学します。 正庁とは様々な行事や式典を行なうための大広間で、現在で言う講堂のようなものです。 内部は折上格天井に漆喰のレリーフと一際豪華な造りになっています。

 年季の入った壁紙。

正庁は2階の正面に位置しており、窓からはバルコニーが眺められます。

人類初の有人宇宙飛行を成し遂げたガガーリンが昭和36年に来日した際は、このバルコニーから府民の歓迎に応えたそうです。

旧議場も見学出来るそうなので1階に下りてみます。 中庭を通って議場に向かおうと思ったら、いつの間にか晴れ間が広がっています。

慌てて前庭に戻ります。 やっぱり青空の写真は良いですね。 前言撤回で晴れ男を名乗らせて下さい。 この天気の変わりようにはびっくりしますが、今回の旅は終始こんな感じでした。

1階裏の入口から議場に入ります。

議場内部も豪華な作りになっています。 シャンデリアや議席などは復元したものだそうです。

 ガイドの方に教えていただいたのがこの装飾の入ったドアノブ。 もう造ることが出来ないらしく替えがきかないので貴重なのだという事でした。


以上で京都府庁舎旧本館は終わりです。 この後は自転車で京都国立博物館まで大急ぎで移動しました(いつ天気が急変するかわからないので)

ということでおまけの京都国立博物館。

おしまい。