カーナビが案内してくれた道は、樹の枝や小石が散乱している廃道と言っていいような狭い山道でした。 「これ本当に進んでいいのか!?」とビビりながら車を走らせていくと、ようやくそれらしき入口を発見しました。
・小首堡塁 明治33年
横道を入って行くとすぐに煉瓦の門柱が見えてきました。
さらに進んでいくとそこにはオープンカー状態にまで朽ち果てた車が…。 何故こんな所に捨ててあるのでしょうか。
6つのアーチが並ぶ棲息掩蔽部。
各部屋には番号が振られています。
更に奥へと進んでいくと今度は地下式の棲息掩蔽部が2ヶ所あります。
中は真っ暗で何もありません。仕方がなくフラッシュを焚いたので自分の影が写ってしまいました。
最後に砲台跡に行ってみると見事に草木に埋もれていました。
雨が降っているので駆け足で見て周りましたが、この小首堡塁の先にもう一つ砲台跡があるので、そちらに向かいます。
・高後崎砲台 明治31年
相変わらず酷い道を進んでいくと、また煉瓦の門柱が見えてきました。 この先は行き止まりになっていて、Uターンするスペースもないので進入しない方が良いです。 僕は突き当りまで行ってしまい、狭い道を200mくらいバックで戻るはめになりました。
門柱から100mくらい先にある小道を入って行くと煉瓦の壁が現れます。 雨のせいでスッキリした写真が撮れないのが残念。

ここにも地下式の棲息掩蔽部があります。ここはL字型になっていて、階段を下りて曲がった先に2室並んでいます。
藪をかき分けて進んでいくともう一つの棲息掩蔽部があります。
この高後崎砲台の最大の見所は、この原型を留めている扉でしょう。木枠などがかろうじて残っていたりする所はあっても扉が残っているのは初めて見ました。 前回の装甲観測所もそうですが、よく現在まで残っていたものです
再び車に戻って門柱までバックで進んだ後、今度は10回くらい切り返してなんとかUターンすることが出来ました。 ここに行かれる方はもっと手前で車を置いて行く方が良いかと思われます。
次は、対岸の西海市にある石原岳堡塁を紹介します。
つづく。