2019/08/29

2019 北海道ツーリング 〜 その3

・8月13日  富良野〜音別


今日は糠平湖にある「タウシュベツ川橋梁」に行く予定なので、朝6時にキャンプ場を出発です。 なぜこんなに早く出発するかというと、アクセスに林道のゲートの鍵を借りる必要があるので、8時30分までに上士幌町に行きたいからです。

国道38号の富良野市西達布あたりで見かけた古そうな建物。 「西達布消防倶楽部」とタイルで書いてあります。 
天気はご覧の通り曇り空です。 雨こそ降っていませんがどんよりとした空で、合羽を着込んで出発です。

上士幌町の「十勝西部森林管理署大雪支所」に着いたのは8時。
実は狩勝峠を越えたあたりで天気が急変。 青空が広がっていて暑い! ここまでノンストップで来たのでようやく合羽を脱ぐことができました。

ちょっと早く着きすぎたなと玄関の方へ行ってみると…。 すでに行列が!

何でも林道の鍵は14個しかなくて、自分は16番目だと知らされました。
このまま鍵が帰ってくるまで2時間くらい待つか、熊におびえながら林道を歩いていくか悩みつつも待っていると、係の方が来て、「業務用の鍵が4つあるので、特別にそれを貸します」との嬉しいお言葉が!

じゃ~ん! 無事に通行許可証と鍵をゲット!

タウシュベツ川橋梁に行く前に旧国鉄士幌線「第三音更川橋梁」と、「第五音更川橋梁」を見に行きます。 どちらも国登録有形文化財に指定されています。

いよいよ林道に突入です。 熊に会いませんように。


去年は7月の早い段階で水没していたので、今年は長い間姿を現していてラッキーです。 湖の水位もそうですが、はずれた天気予報も神様に感謝するしかありません。ここが北海道で一番行ってみたいところだったので、長年の夢がようやく叶いました。

このまま天気が良ければ糠平でキャンプをして「夜空のタウシュベツ川橋梁」や「夜明けのタウシュベツ川橋梁」もねらっていたのですが、段々と雲が広がってきてしまいました。
そこで帯広に向かって見ると、やたらと道が混んでいます。 どうやら花火大会が今晩あるので人が押し寄せているようです。
結局、帯広はスルーして雨雲から逃げるために出来るだけ東へ移動しておくことにしました。

帯広市街地から東へ10kmほど行ったところにある昭和10年竣工の「十勝川千代田堰堤」。 土木学会選奨土木遺産に認定されています。

浦幌町の厚内駅近くにある明治36年竣工の「旧斉藤牧場事務所」。 隣には煉瓦の倉庫もありました。
敷地の入り口にはゲートがあってダイヤル式の鍵がかかっていたのですが、鍵の番号と「開けたら閉めてください」と書かれた紙が。 北海道らしいおおらかさを感じました(笑)
 牧舎は残念ながら倒壊していました。

この日キャンプ地に選んだのは釧路市音別町にある「パシクル湖畔キャンプ場」です。 タープが昨日の雨で濡れたまま仕舞ってあったので、乾かすために寝るまでの間設営しました。


それにしても北海道の天気予報は全く当てになりません。 噂では予想がつかないからとりあえず曇りマークを付けているとか。 確かに曇り予報で晴れても文句を言う人はいないし、雨が降ってもそんなに苦情はこないでしょう。

本日の走行距離:329km




2019/08/26

2019 北海道ツーリング 〜 その2

8月12日  苫小牧〜富良野  


フェリーが苫小牧港に近づいてきました。 フェリーの中でテレビやスマホで天気予報をチェックしていたのですが、今年もあまり良くなさそうです。 雨の中を走り続けるのは去年で懲りたので、今年は降水確率の少なそうな方角に進みたいと思います。

11時半頃に苫小牧港を出発して夕張市に来ました。 去年水没していた「旭沢橋梁」を見るためです。 事前の情報だとシューパロ湖の水位はまだ低いみたいなので期待できます。
天気は予報通り小雨混じりでちょっと肌寒いです。

これです! これが見たかった!  三菱鉱業・大夕張鉄道の橋梁だったのですが、シューパロダムの完成によってダム湖に沈み、水面が低い時のみその姿を現すのです。 トラスとトレッスル橋脚が組み合わさった、とても貴重な橋です。

こうしてみるとどんよりした空がこの廃橋に合っているような気がしてきました。

通りすがりに見かけた古そうな建物。

シューパロダムにも行ってみました。 このあたりに旧森林鉄道の「三弦橋」が水没しているのですが、全く姿を見ることはできませんでした。

おまけで珍しい教習所の廃墟。 信号機が撤去されていたのが残念。

 無事に去年の雪辱を果たしたので夕張を後にします。 気づけばこの時点で14時を回っていました。明日は上士幌に向かうので出来るだけ距離を稼いでおきたいです。

結局、キャンプ場は富良野市の山部にある「山部自然公園太陽の里」にしました。理由は簡単です。 無料だったからです。 いつ雨が降り出してもおかしくないので、初日からタープの出番です。

本日の走行距離:216km (この日だけログが取れていなかったので大体のルートです)

つづく
 

2019/08/25

2019 北海道ツーリング 〜 その1

8月11日  東京〜仙台  


夜中の3時に自宅を出発。 仙台港には夕方までに着けば良いのですが、渋滞を避けるためにこの時間にしました。

常磐道と国道49号を使って郡山市にやってきたのが7時過ぎ。 郡山市は何度か訪れていますが、まだ行っていなかった「吉田薬局」へ来ました。 これはなかなか面白い装飾です。

次に向かったのは絶景が楽しめるツーリングスポットとして有名な「磐梯吾妻スカイライン」。 福島市へ向かうのにちょっと遠回りして行ってみることにしました。


はい、全く楽しくありませんでした。 日頃の行いが悪いとこんなものです。 素直にまっすぐ福島市に向かっていれば良かった…。


気を取り直して福島市のモダニズム建築「福島県教育会館」です。 1956年に大高正人の設計によって建てられた建物で、DOCOMOMOJapanの「日本におけるモダン・ムーブメントの建築100選」に選出されています。

国道4号を北上していよいよ宮城県へ入ります。 やってきたのは白石市。 城北町の今井理容所の近くにレトロな建物がありましたが、戦前か戦後かは微妙なところです。 あと、日本基督教団白石教会は建て替えられたようでした。
奥州白石温麺協同組合・今井理容所
萬源商店・城北町のレトロな建物

宮城県大河原町の「大河原カトリック教会」。 大正4年の竣工です。 それにしても仙台に近づくにつれて雲行きがあやしくなってきます。 雨が降らなければいいのですが。

柴田町槻木の「宗雲(旧北條肥料部)」は大正15年の竣工。 郵便局として利用されていたこともあるそうです。

国道4号を更に進んで岩沼市に来ました。ここまでくれば仙台港はもうすぐです。
竹駒神社馬事博物館・旧大友屋呉服店
旧堺呉服店・日本基督教団岩沼教会

仙台港には15時30分に着きました。 フェリーの出港が19時40分で、1時間半前には手続きを済ませなければいけないのですが、早く着きすぎました。 去年の帰りに乗った「いしかり」で渡道します。

今回の客室はテレビ付き! でもほとんど利用することはありませんでした。 室内に棚とハンガー掛けがあるのが地味に嬉しかった。

さて、混み合う前に風呂を済ませ、酔い止めも飲んで準備万端で出航です。 苫小牧へは明日の11時頃に到着予定です。 昨晩はあまり睡眠を取れなかったので、ゆっくり体を休めることにします。


本日の走行距離:419km

続く