ここを訪れるのは今回2回めなのですが、僕が初めて酒津樋門のことを知ったのは、「バイブル」と呼んでいる(嘘)『日本の近代土木遺産〜現存する重要な土木構造物2800選』という本の裏表紙に写真が載っていたからでした。とにかくその変わった光景に目を奪われたのです。
コンデジのパノラマ機能を使って撮った南配水樋門です。 まず驚くのが15門という数です。そこから幾つもの水路が美しいカーブを描きながら東西に伸びていくのですが、用水路の規模によって門の数が異なっています。

左から西岸用水(3門)、西部用水(3門)、南部用水(5門)、備前樋用水(2門)、倉敷用水(2門)となっています。

水路の護岸は石積みになっていて、そこへ降りる階段も整備されています。 付近は酒津公園として整備されていて桜の名所らしいので春に来るといいかもしれません。

配水池側から見た南配水樋門。高梁川の水を取水樋門から配水池に取り入れて、南北の樋門に供給しています。

樋門は鉄筋コンクリート造りで随所に花崗岩による装飾が施されています。

中央辺りに取り付けてある「土木学会選奨土木遺産」と経済産業省認定の「近代化産業遺産」のプレート。

南配水樋門から取水樋門に行く途中にある建物は、大正15年に建てられた高梁川東西用水組合の事務所です。
取水樋門までやって来ました。 取水樋門は7門で土手の向こう側にある笠井堰によって水をせき止めてから取水しています。
よく見ると手前の壁に目盛りが彫ってあります。 配水池の水位を測るためでしょうか? ちゃんと写真を撮っておけばよかった…。


そしてこちらが先ほどの取水樋門の取水側。 ここにも土木学会推奨土木遺産のプレートがありました。


取水樋門から配水池に沿って北へ歩いて行くと北配水樋門があります。 6門あり、八ヶ郷用水に水を供給しています。

他の樋門と同じで石畳が美しいです。
この写真を見て気づいたのですけれど、欄干の支柱と水門の巻上機のカバーに施されている模様(pqpq)は統一されているのかな? そう言えば 東西用水組合事務所の門柱にあった照明もどことなく似ているような…。

樋門の上から配水池の方を見たところ。 桜が咲くと綺麗なんだろうなぁ。
次に来るときは春にしよう!

以上でおしまいなのですが、実は後日(美観地区に行った日)あまりにも天気が良かったのでまた来ちゃいました。
酒津公園に行く途中にある西岸用水と西部用水に架かる石桁橋。大正11年頃に架けられ、今でも8橋ほど残っているそうです。

そしてふたたび南配水樋門。


おしまい。
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