旧丸山変電所やめがね橋ももちろん素晴らしかったのですが、特に心を奪われたのが、まだ遊歩道として整備される前の第六トンネルから熊ノ平までの風景でした。
「日本にこんなところが残っているんだ!」と感動し、興奮したのを覚えています。
2005年6月に訪れた時の写真をメインに、比較画像として2008年以降の写真も紹介したいと思います。
旧丸山変電所は壊れた屋根の修復なども終わっている状態ですが、立入禁止になっています。 この頃まだトロッコ列車は運行していなかったので線路の上をてくてく歩いてきました。
碓氷第三橋梁の辺りも現在は大きな駐車場が出来ていますが、以前は立っている辺りに数台車を停めるスペースがあるだけでした。
2005年の時点では碓氷第六トンネルから先は通行止めになっています。 今回紅葉を撮ったのがちょうど柵のある辺りからです。
では、どうやってアクセスしたかというと、第四橋梁の脇の斜面をよじ登ったのです。 今は親切なことに階段が設けられているのでよじ登る必要はありません。
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2013年4月 |
斜面を必死によじ登って目に飛び込んできたのがこの光景。 鳥肌が立ちました。出来ればこの雰囲気のまま残しておいてもらいたかったのだけれど、それはワガママというものでしょう。
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2008年5月 |
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2013年4月 |
第七トンネルから第八トンネルを望みます。
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2013年4月 |
第六橋梁の上。 ニホンカモシカを見たあの橋ですが、同じ場所とは思えません。
平成9年に廃線になった信越本線の新線跡も残っています。 熊ノ平から先の第11トンネルから第16トンネルまでは、この新線がアプト式の旧線と同じルートをとっているため残っていません。 今にも電車が走ってきそうなほど、そっくりそのまま設備が残されています。 実を言うと左の煉瓦のトンネルから楽にアクセス出来たのですが、当時は知らなかったのでここに来て拍子抜けしたのを覚えています。
以上で2005年の探索は終わりです。 興奮した! 感動した! と楽しそうに書いていますが、この日人生で初めて山ヒルというものに咬まれてえらいめにあいました。 気づいた時には靴下が血で真っ赤に染まっていて、何事かと青ざめました。 以来、碓氷峠に行く時にはブーツを履いていきます。 みなさんも気を付けてください。
タイムスリップしたような感覚にさせられますね。
返信削除物寂しい気持ちにもなりました。秘境ですね。
あの時から10年も経つのかと驚いています。 嬉しいのは、当時から比べると近代化遺産に対する世間の関心度が上がってきたことです。 アプトの道の延長も、そんな流れに沿っての事だと思いますので良しとします(^^)
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