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2016/05/20

機那サフラン酒本舗 (その2)〜 新潟県長岡市

主屋を挟んで反対側にももう一つ鏝絵の施された蔵があります。

・衣装蔵  大正5年
前回の鏝絵蔵と比べると、損傷が激しく痛々しい外観です。 外壁には波板が使われているのですが、これは傷んだところの補修ではなくオリジナルです。 なんとなくこういった波板は現代だと安っぽいイメージですが、これは当時の最先端の建材だったそうです。

通風孔にはサフラン酒の瓶の意匠。
 衣装蔵の横には立派な庭園が広がっています。 ずっと放置されていて荒れ放題だったそうですが、最近になって手入れを始めたそうです。

・離れ座敷  昭和6年
衣装蔵の奥に見える入母屋造りの和風建築が離れ座敷です。 

1階から見ていきます。 前知識が全く無かったので、傷みの激しい外観からあまり期待していなかったのですが、使われている木材や意匠も様々で見応えがありました。

 階段は洋風のデザイン。上を見上げると流木のオブジェがありました。

 2階へ上がってきました。

 2階もすごかったです。和風建築にはあまり詳しくないので、一つ一つがどうとは解説できないのですが、すごいのは分かります(笑)

最後に庭園に繋がる南側の入口を。 招待されたお客さんはこの門から庭園を眺めながら離れ座敷に向かったのでしょう。

 現在きちんと修復されて文化財に登録されているのは鏝絵蔵のみですが、敷地内の他の建物も素晴らしいものでした。 ただ、維持管理にはとても費用がかかるのでなかなか手が回らないとのことでした。 今回のイベントも寄付金を募っての公開だったので、少しでも貢献できて良かったです。











2016/05/15

機那サフラン酒本舗 (その1)〜 新潟県長岡市

旅行前に新潟県の登録有形文化財を調べていたら、長岡市に鏝絵(こて絵)の施された蔵があったので、見に行ってきました。

ここは機那サフラン酒という薬草酒の製造で財をなした初代吉澤仁太郎のお屋敷だった場所です。 機那サフラン酒は当時、あの養命酒と人気を二分するほどのヒット商品だったそうです。

着いてみるとラッキーな事に特別公開が行われていました。 なんでもFacebookでしか告知していなかったとか。 もちろん見学を申し込みました。

・主屋  明治20年代(正面入口部分)、大正2年(大屋根部分)
当時からの大看板が目をひきます。 最初に玄関部分が建てられ、後ろの大屋根部分が後に増築されました。

・鏝絵蔵  大正15年  ※国登録有形文化財
蔵の前には建築探偵で有名な東大の藤森照信先生の解説文がありました。 この蔵の鏝絵をランク付けするとしたら横綱クラスだそうです。

 ご覧のとおり蔵全体が見事な鏝絵で彩られています。 鏝絵で描かれているのは恵比寿様や大黒様、干支の動物や植物など多様です。

これらの鏝絵を手がけたのは地元の左官職人である河上伊吉です。
 
屋根の上にはシャチホコが載っています。 鏝絵以外にも瓦を使った装飾や庇を支える巨大な持送りなど見どころが多いです。

蔵の入口は主屋の中にあって、ここにも鏝絵があります。

1階にあった巨大な金庫。

2階へ上がってきました。

2階は資料を展示するスペースになっていました。


とりあえず今回はここまでです。 次回は衣装蔵、離れ座敷を紹介したいと思います。 そちらの建物も素晴らしいものでした。


つづく。