2014/09/07

岩手県盛岡市の近代建築 (その2)

盛岡市の続きです。

旧盛岡銀行本店 (明治44年)
岩手銀行の本店本館、中ノ橋支店として使われ続けてきたこの建物は、現在一般公開に向けて改修中でした。  設計は辰野金吾と葛西萬司の辰野・葛西建築設計事務所。
期待していた建物だけにちょっとがっかり。

盛岡信用金庫本店 (昭和2年)
こちらは鉄筋コンクリート造りで、盛岡貯蓄銀行の本店として建てられました。
盛岡出身の葛西萬司による設計です。
6本のオーダーが並んだ重厚なスタイル。
 裏にまわってみると凝ったデザインの通用門がありました。

もりおか啄木・賢治青春館 (明治43年)
銀行建築第3弾は旧第九十銀行本店です。 現在は1階に喫茶室が入り、展示ホールなどに利用されています。
訪れた時は「欧米のポスター100」展が開催されていました。

南側の壁面。 タイル貼りに地元川目産の花崗岩を使用した装飾が施されています。
 1階の天井には巨大なレリーフ。


小原写真館
 肴町商店街をぶらぶらしていて発見した建物。 ネットで調べても詳しい情報は得られませんでしたが、おそらく戦前の建物ではないでしょうか。 我ながらすごい嗅覚。
どうしてこうなったかは不明ですが、人魚のレリーフがインパクトありすぎ!

紺屋町番屋 (大正2年)
下見板張りの木造2階建に望楼が付いた洋風の消防施設。2005年まで盛岡市消防第五分団の屯所として使用されていました。
「火の用心」の標灯がレトロ。 よく見ると持送りのデザインも洒落ています。
六角形の望楼の先端には避雷針が付いています。


与の字橋 (大正14年)
紺屋町番屋のすぐ近くに架かっている大正期のRC桁橋。 
紺屋町番屋はかつて盛岡消防よ組番屋という名前で、そのよ組が消防活動に必要だからと橋を架けたのが名前の由来だそうです。
5列の井桁が並ぶ橋脚部分。 右に望楼が見えます。

 続く。













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