2015/03/15

岡山県倉敷市の近代建築(その2)

 倉敷編の続きです。
旅の記憶が薄れる前に書き留めておかないと…。

やってきたの美観地区の隣にある「倉敷アイビースクエア」です。
ここは明治22年に創業を開始した倉敷紡績所の工場跡地を利用した宿泊・観光施設となっています。

この正門と奥に見える外壁などはオリジナルではなく、1974年にホテルとして開業する際に改築されたものです。
 

こちらは工場時の雰囲気を残している道路に面した煉瓦の外壁。
 
のこぎり屋根の痕跡も残っていました。

中庭広場に来ましたが、元旦の早朝ということもあって人はまばらです。
こちらも後から設けられたスペースなのでお洒落な雰囲気に仕上がっています。

 しかし、上を見上げればそこには工場時代の屋根組が。

工場の外壁に残っていた鉄鈴。 蒸気で作動して始業・終業の合図を鳴らしていたそうです。
建物全体を蔦が覆っているので、夏に来るとまた違った雰囲気が楽しめるかもしれません。

 

こちらは倉紡記念館。 原綿倉庫だった建物を改修して、倉敷紡績の歴史資料を展示しています。


おとなりにある児島虎次郎記念館。 こちらは出来上がった製品を保管しておく倉庫でした。 洋画家だった児島虎次郎の作品や収集した美術品を展示しています。



最後にかつて事務所棟として使われていたオルゴールミュゼ。オルゴールの博物館ですが下見板張りの洋館とマッチしています。


アイビースクエアの次にやってきたのは大正12年に建てられた日本基督教団 倉敷教会です。
礼拝堂が2階にあってそこへ登るためのスロープが設けられています。

ですが、このスロープが結構急でお年寄りの方達にはキツイんじゃないかなと心配になりました。


入口のステンドグラスは葡萄がモチーフになっています。

礼拝堂の中にもシンプルでかわいらしいステンドグラスが。
 
倉敷教会からほど近い場所にある倉敷中央病院には大正12年に開業した倉紡中央病院の建物が3棟残っています。
 こちらは外来棟だった建物で現在は保育園になっていました。

 次が管理棟だった建物で、ここが倉紡中央病院の正面入口でした。現在はリハビリ施設になっています。
木が育ちすぎなのがちょっと残念。
 

2つの建物をつなぐ渡り廊下。

3番めは医学研究所棟だった建物です。 この建物は大正15年竣工で先の2棟とは趣が違います。 現在は倉敷中央看護専門学校として利用されています。

倉敷中央病院は中も見学してみたかったのですが、3棟とも入口は固く閉ざされていて叶いませんでした。

あともうちょっとです。
昭和12年竣工の倉敷市立西中学校。 逆光でまともな写真はこれ一枚だけ。

最後に駅からちょっと離れた所にある倉敷市歴史民俗資料館。
大正4年に倉敷幼稚園園舎として建てられました。
八角形をした展示室が最大の見所なのですが、年末年始ということもあって休館日でした。
 

以上で倉敷編は一応終わりです。
倉敷市にはまだ玉島地区のレトロ商店街や酒津南配水樋門などの土木遺産など見どころは多いのですが、それらは機会があれば(やる気があれば)、個別にまた紹介したいとおもいます。



























2 件のコメント:

  1. 更新、お待ちしていました(´∀`) 倉敷、ん十年前に高校の修学旅行で行って以来、行っていませんが、素敵な近代建築がたくさんあるのですね。またの更新たのしみにしていますね(笑)

    返信削除
    返信
    1. やっと更新出来ました。 もう春なのに冬休みのことを書いてるのもどうかと思いますが、また気が向いたら書きますので、よかったら見てください(^_^)

      削除