2016/03/05

旧佐世保要塞(その3) 〜 長崎県西海市

前回の俵ヶ浦町の要塞を見た次の日に、今度は佐世保市から車で40分ほどかけて西海市にやって来ました。 

石原岳堡塁  明治32年
ここは砲台跡全体が「石原岳森林公園」として整備されています。 前回の要塞群と違って廃墟的雰囲気は少なく、散策しやすい場所でした。

キャンプなども出来るように要塞の一部を利用して炊事場が設置してありました。ここでキャンプをしたら夜中の肝試しが盛り上がりそうです。ちゃんとトイレもあります。

スロープの下にはずらりと並んだ地下棲息掩蔽部。 ここでは煉瓦は使用されておらず、すべてが切石とコンクリートによって造られていて重厚な雰囲気を醸し出しています。

入口上部にはやはり部屋番号が刻まれています。中は空っぽでした。

一番奥の部屋だけ何かの貯蔵庫として利用されているみたいです。

 中央の階段を上ると、そこにもこのような地下棲息掩蔽部が3ヶ所あります。

 そして一番高い所に設けられた砲台跡。 こちらも3ヶ所あります。 今では自然と一体化してテントスペースのようになっていますが、ちゃんと弾室も残っています。

最後に石原岳堡塁の最大の特徴である側防窖室を見に行きます。 最初の地図で左上に描かれている場所です。 これは濠に侵入してきた敵を穴から銃口を出して掃射するというものです。 中がどうなっているのか気になりますが入口が見当たりません。

先程のスロープを下りた場所にあるここが入口のようです。真っ暗…。 ここ行かなくちゃダメなんですか…。

スマホの明かりを頼りに進むこと数十メートル。 入口方面を振り返ってみました。 道は緩い下り坂になっています。

突き当りに来ました。 階段で左右の部屋に上がれるようになっています。真っ暗すぎてカメラのAFも合焦しないので、スマホのライトで照らした場所にピントを合わせるという荒業です。

 中はこんな風になっていました。 こちらは右の部屋です。 奥には小さな部屋があります。

左の部屋。 左右とも造りは同じようです。

銃眼を覗いてみました。 思っていたより視界は狭いです。

地図上で右上にある反対側の側防窖室。 こちらは1室のみで出入口は地上に設けられています。

防御機能を備えた要塞ということで結構規模の大きいものですが、立ち入り禁止箇所もなく、自由に見学することが出来てオススメです。

懐中電灯を忘れずに!
 

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