2016/05/15

機那サフラン酒本舗 (その1)〜 新潟県長岡市

旅行前に新潟県の登録有形文化財を調べていたら、長岡市に鏝絵(こて絵)の施された蔵があったので、見に行ってきました。

ここは機那サフラン酒という薬草酒の製造で財をなした初代吉澤仁太郎のお屋敷だった場所です。 機那サフラン酒は当時、あの養命酒と人気を二分するほどのヒット商品だったそうです。

着いてみるとラッキーな事に特別公開が行われていました。 なんでもFacebookでしか告知していなかったとか。 もちろん見学を申し込みました。

主屋  明治20年代(正面入口部分)、大正2年(大屋根部分)
当時からの大看板が目をひきます。 最初に玄関部分が建てられ、後ろの大屋根部分が後に増築されました。

鏝絵蔵  大正15年  ※国登録有形文化財
蔵の前には建築探偵で有名な東大の藤森照信先生の解説文がありました。 この蔵の鏝絵をランク付けするとしたら横綱クラスだそうです。

 ご覧のとおり蔵全体が見事な鏝絵で彩られています。 鏝絵で描かれているのは恵比寿様や大黒様、干支の動物や植物など多様です。

これらの鏝絵を手がけたのは地元の左官職人である河上伊吉です。
 
屋根の上にはシャチホコが載っています。 鏝絵以外にも瓦を使った装飾や庇を支える巨大な持送りなど見どころが多いです。

蔵の入口は主屋の中にあって、ここにも鏝絵があります。

1階にあった巨大な金庫。

2階へ上がってきました。

2階は資料を展示するスペースになっていました。


とりあえず今回はここまでです。 次回は衣装蔵、離れ座敷を紹介したいと思います。 そちらの建物も素晴らしいものでした。


つづく。






2 件のコメント:

  1. とても豪華な蔵ですね。窓の厚みがすごいですね。
    細工の細かさに、驚かされますね。

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    1. この蔵を見ると、当時どれだけサフラン酒がヒットしたか想像がつきます(^ ^)
      竹内源蔵記念館で見たのですが、鏝絵にはものすごい種類のこてやへらを使いわけていました(°_°)

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