2019/09/09

2019 北海道ツーリング 〜 その5

・8月15日  別海町〜網走市〜美幌町


朝7時にならないとキャンプ場がチェックアウトできなかったので、いつもよりのんびりとした出発です。
今日は網走に向かうか道東にとどまるか決めかねていたのですが、どうやら16日は北海道全体で降水確率が高そうなので、それまでに出来るだけ西へ戻るという作戦にしました。

というわけで、今日は道東をちょっとだけ周って網走に向かいます。 
朝一番でやってきたのは野付半島。 近代建築などはないのですが、細長い半島の道路の両側が海という珍しいスポットです。 
せっかく来たので「トドワラ」と呼ばれる立ち枯れしたトドマツの見える場所まで歩いてみました。
途中では野生のシカが食事中でした。
 野付半島ネイチャーセンターから歩いて20分ほどで到着。 いかにも「最果ての地」といった感じです。 この立ち枯れの木も年々減っているそうで、今では数えるくらいしか残っていません。

中標津の町にやって来ました。「伝成館(旧北海道農事試験場根室支場庁舎)」と、その附属施設である「旧北海道農事試験場根室支場 農具庫」です。 どちらも国登録有形文化財に指定されています。 「伝成館」の方は大きく改修されているようで、被写体としてはイマイチでした。


この後は開陽台から摩周湖へ、そこから北上するという絶好のツーリングスポットを通ったのですが、小雨混じりのあいにくの天気。 合羽を着込んで摩周湖に向かうと、「霧の摩周湖」ならぬ「濃霧の摩周湖」。 初日の磐梯吾妻スカイラインに負けないくらいの濃い霧に包まれていました。 これだったら羅臼の方に向かって海岸線を通った方が良かった…。

ところが、小清水のあたりまで北上するとまさかの晴天。 合羽を脱ぎ捨て、網走の「網走市立郷土博物館」に着く頃にはご覧のように青空が広がっていて暑いくらいでした。
この博物館は昭和11年に田上義也の設計によって建てられました。 田上義也の建物は去年の小樽でもいくつか見ましたが、それらと比べるとちょっと趣が違います。 
外観からはフランク・ロイド・ライトっぽさはあまり感じませんでしたが、中は随所にライトの影響を感じさせるようなデザインがあって見事でした。

お次は網走といえばここ!  博物館「網走監獄」です。「明治の五大監獄」の一つで奈良監獄や千葉監獄などと同様に山下啓次郎が設計しています。 ←網走監獄は含まれていませんでした。訂正します。
この「正門」は大正13年に建てられたものです。 ちなみに入り口に立っているのは人形です。
重要文化財に指定されている明治45年竣工の「旧網走監獄 庁舎」。 
 旧網走刑務所 二見ヶ岡刑務支所」は収容者が作物の管理から収穫までを行う農場でした。 庁舎、舎房、教誨堂・食堂、鍵鎖付着所、炊場の5棟から成っていて、重要文化財に指定されています。
明治45年竣工の「旧網走監獄舎房及び中央見張所」。  八角形の見張所から放射状に5棟の舎房が伸びる構造は明治村に移築されている「旧金沢監獄」とよく似ています。 こちらも重要文化財に指定されています。 あ、右下の写真に写っているのは人形です。
登録有形文化財に指定されている建物たち。
裏門・煉瓦造り独居房
哨舎・哨舎2
 最後に明治45年竣工の「教誨堂」、重要文化財です。 ここでは囚人たちに精神的・倫理的・宗教的な指導が僧侶や牧師達によって行われました。
ものすごく良い建物だったのですが強力な逆光によって失敗写真になってしまいました。


「網走監獄」を見終わって美幌町のキャンプ場へ向かう途中でいくつか寄り道をしました。

「メルヘンの丘」
 「旧美幌第二航空基地 掩体壕
女満別のひまわり畑

 美幌町の「美幌みどりの村森林公園キャンプ場」に着きました。 空いていて良かった。

テントを張り終え、お風呂に行こうと場所を調べていると、小学校低学年の女の子に話しかけられました。
女の子「なにしてるのー?」
自分「お風呂屋さんの場所を調べてるんだよ」
女の子「へー、今日とまるのー?」
自分「そうだよ」
女の子「テントどれー?」
自分「あそこの緑のやつ」
女の子「えー、ちっちゃーい」
自分「…」


本日の走行距離:291km

つづく

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