2013/09/05

万世大路 栗子隧道 (米沢方) ~ 山形県米沢市

国道13号線の山形県米沢市と福島県福島市を結ぶ区間は「万世大路」と名付けられています。
ここには栗子峠を越える旧道部分が存在します。

この旧国道13号線の県境にある栗子隧道に行ってきました。
実は以前にも行こうとしたのですが、その時は情報不足で旧道の入口がわからず断念してしまいました。
 
今回はバッチリ迷うことなくスタート地点までやって来ました。
ここまで来るには採石場の敷地内を通らなければいけないのですが、事務所から出てきた方に親切に行き方を教えていただきました。
瀧岩上橋をAM7:00ジャストに出発。ここから4.1km歩いて行きます。

道中には 標柱がいくつか立っていました。
この先、7つのヘアピンカーブがあるそうです。

 このような九十九折が続きます。

お茶屋さんの跡。昔の人はここで峠越えの疲れを癒していたのでしょうか。

 小さな橋がありました。米沢方の道中で見かけた唯一の構造物です。
この辺りでだいたい半分くらいのところまで来ました。

 半分を過ぎたあたりから標柱も見当たらなくなり、目の前の道をひたすら登り続けます。
だんだん足元も雑草で歩きづらくなってきました。



朝露で靴の中までびちゃびちゃになりながらも、AM8:02に栗子隧道に到着。約1時間で来れました。
写真の右が明治に掘られた初代栗子隧道の坑口で、左側が昭和の2代目の坑口です。

 素掘りで掘られた初代栗子隧道の坑口。長さは876mで戦前最長の道路トンネルでした。
損傷が激しいですが、当時は馬車が通るには十分な広さがあったそうです。

昭和8年に自動車の通行を可能にするために改修工事が始まり、昭和11年に2代目の栗子隧道が完成しました。

こちらもかなり傷んでいますが、扁額はきれいに残っていました。

中をのぞくと入口から十数メートルのところで落盤していました。恐ろしい。

 予定では午前に山形側、午後に福島側という計画を立てていたのですが、無理は良くないと思い、福島側は翌日に行くことにして、この後は伊達市や福島市の近代建築を見に行きました。

福島編に続く。

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