2015/09/10

小牧ダム 〜 富山県砺波市

小牧ダムは昭和5年に庄川に造られた発電用の重力式コンクリートダムです。 高さは79mあり、当時は東洋一の高さを誇ったダムです。

 2001年に土木学会選奨土木遺産に、2002年に国の登録有形文化財に認定されました。

2007年には経済産業省の近代化産業遺産にも認定されています。

まず最初に目についたこの不思議な設備は、上流から流れてきた材木を運搬するコンベアだったようです。
流木を行ってきた木材業者の経営を保護するために設けたらしいのですが、結局「庄川流木争議」と言われる木材会社と電力会社の争いに発展してしまいます。

堰体は緩やかなアーチを描いています。
先程のコンベアで引き上げられた材木は下の広場で列車に載せられ、下流で再び川に戻されたそうです。

天端は自由に歩けるので、反対側まで歩いてみます。

ゲートの上から下を覗いてみます。 吸い込まれそう…。
この日はすべてのゲートが閉まっていました。 残念。

下流側には旅館が見えます。 あんな所に建てて危なくないのでしょうか?
それにしても高い! 戦前のダム全体でも3番目に高いダムです。

やっと右岸にたどり着きました。 堤長は300m。 高さもあるけど長さもあります。
小牧ダムに使われているゲートは、ラジアルゲートで17門あります。

手前に見える操作室(?)の隣にある2本のスロープには、鮎の遡上のためのエレベーター式の魚道が設けられていました。

小牧ダムで蓄えられた水は下流にある小牧発電所に送られます。
こちらも昭和5年の竣工で、当時最大級の出力を持った発電所でした。


ダムなんかの巨大建造物の写真を撮る度に思うのですが、その巨大さや迫力を写真で伝えるのは難しい!
実際はもっとすごいのでみなさん是非見に行ってみてください。

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