なぜ関西を選んだかというと、大阪の大丸心斎橋店が解体、滋賀県の二代目草津川隧道が撤去されるという、2つの悲しいニュースを耳にしたからです。
というわけで、これで見納めになる二代目草津川隧道を紹介したいと思います。 行くまでは工事がどの程度進んでいるのかもわからなく不安でしたが、なんとか間に合って良かったです。
草津駅から商店街を通って国道1号の方に歩いて行く途中に、昭和5年にヴォーリズの設計で建てられた日本基督教団 草津教会があるというので寄ってみました。
のっぺりした外壁にアルミサッシと残念な外観になっていますが、中は当時の状態を保っているそうです。
この後ろ側の壁の質感はヴォーリズっぽい。 でも屋根やサッシがやはり残念。
さらに歩いて国道1号に到着しました。二代目草津川隧道は天井川である草津川の下を抜けるトンネルだったのですが、2002年に草津川放水路が完成した後は廃川となっていたため、堤防ごと撤去しようという話になったのです。
二代目草津川隧道の竣工は昭和11年で、左の第二草津川隧道の竣工は昭和46年です。 今回の工事で両方共撤去するそうです。
反対側に来ました。40年続いたこの光景もしばらくすると目にすることが出来なくなってしまいます。
隧道本体に着工するのも時間の問題かもしれません。 さようなら、草津川隧道…。
最後に2011年に撮影した写真を。
コンクリート製の戦前では珍しいボックスカルバート型のトンネルでした。左右のピラスター(付け柱)や笠石や帯石を模した装飾も特徴的です。
立派な扁額も付いていました。 扁額だけでもどこかに保存してくれると良いのですが。
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