・竹内源蔵記念館(旧小杉町役場) 昭和9年 ※国登録有形文化財
着いた時にはまだ開館まで30分早くて、待っていようかどうしようか迷っていると、中から人が出てきて「ちょっと早いけれど、どうぞ」と中に入れてくれました。
この時点では竹内源蔵という名前にピンと来ていませんでした(木村産業で教えてもらったのですが、忘れてました)が、ガイドの方の「竹内源蔵さんは左官職人で…」という説明を聞いて、昨日の木村産業の事を思い出しました。
ここで、記念館ができるほどのすごい職人さんだったのかと知ったのです(笑)。
1階には竹内源蔵の最高傑作と言われる「双龍」が展示されています。 この作品はもともと旧家の蔵にあったのを移設したものです。 全長17m、幅1mの大作です。
龍の表情や波しぶきなど躍動感が凄いです。木村産業で見た龍と同様に、目にはガラス玉が入っています。
「恵比寿・大黒」 小杉町にあった薬品会社の外壁の装飾でした。
竹内源蔵の手がけたなまこ壁。
2階にも数多くの作品が展示されています。 もう建築そのものより展示されている作品群に夢中になってしまいました。
「鳳凰」 この2階は小杉町役場の議場だった場所で、天皇・皇后の御真影があった奉掲所の上にこの装飾が施されています。
「唐獅子牡丹」 個人宅の洋間にあったものです。
「鶴・亀」 こちらも薬品会社にあったもので鶴が天井に、亀が長押に使われていました。
「恵比寿・大黒」
「大黒」
黒漆喰の土蔵造りですが、中は洋風になっています。 銀行時代に使われていた金庫が今も残っています。
・旧小杉郵便局 大正13年
・牧田組本社(旧南島商行本店) 大正4年 ※国登録有形文化財
この建物は上の3件とは離れていて、伏木港の近くにあります。 元は海運業の本社屋として建てられました。
富山県の近代建築シリーズはこれで終わりにします。
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