2016/01/11

九州大学 箱崎キャンパスの近代建築(その1)〜 福岡県福岡市

今回の冬休みは関西方面に行って、建て替えられてしまう大丸心斎橋店をもう一度見ようと思っていました。
しかし秋ごろに、平成30年までに九州大学の箱崎キャンパスが移転する計画で、一部の建物がすでに取り壊されているという情報を聞いてしまいました。 ネットで調べてみてもキャンパス内の近代建築の存続が不確かだったので、実際に行ってみることにしました。

下の地図の赤紫と濃い紫の建物が近代建築にあたり、左のグレーの部分はすでに更地になっている所です。

というわけでやって来ました。 2007年以来9年ぶりの訪問です。

正門  明治44年
正門の前で写真撮影を頼まれたのですが、その方は九州大学のOBだそうです。自分が学んだキャンパスが移転してしまうのは複雑な思いでしょう。

正門門衛所  大正3年

箱崎キャンパスは掲示板もかっこいいです。 昭和初期くらいのものでしょうか。

旧応力研生産研本館  大正14年
正門を入ってすぐ左手にあります。この建物は保存するかどうかまだはっきりしないそうです。 老朽化が著しいとはいえ、これだけの建物を取り壊してしまうのはもったいないと思います。

 壁面には渦巻き模様にタイルが貼られています。

 車寄せ付近は有刺鉄線で遮られ、正面入口はすでに塞がれていました。

正面入口にあったステンドグラス。
2007年12月撮影

この建物でもひときわ印象的な1階の外壁を覆う装飾。 かまぼこを並べたような、丸太を積んだような、なんと説明していいのかわかりませんが、僕はこれを見るたびにミシュランの「ビバンダム君」を思い出します(笑)。
2007年12月撮影

もう一つ過去写真を。 この辺りも有刺鉄線で近くに寄ることは出来ませんでした。
2007年12月撮影

建物の南側には煙突が立っています。 福岡空港に向かう飛行機が結構頻繁に上空を飛んでいきます。 思わずカメラを向けてしまいます。

アドミッションセンター(旧文学部心理学教室) 昭和2年
旧応力研生産研本館の裏手にある建物。 こちらは茶褐色のタイルがアクセントになっています。

 ここで一旦キャンパスの外に出て、以前の訪問では見ていなかった建物に行きます。

三畏閣  昭和12年
学生の集会施設として建てられた和風の建物です。 門が閉まっていたので塀の上から撮ったのですが、逆光で満足の行く写真は撮れませんでした。

生活協同組合本部(旧学生食堂) 昭和3年
下見板張りで仕上げられた木造洋風建築で、水色の外観が目を引きます。室内などはいたってシンプルでしたが、各所に凝った意匠も見ることが出来ました。

続く。







3 件のコメント:

  1. おかえりなさい。天気もよさそうで、よかったですね。
    正門の写真と最後から2番目の写真の屋根を支える(?)フレーム(?)なんていうのかわかりませんが、いいですよね。いろんな形がありますが、なんて言うものですか?

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    1. 佐世保で雨に降られた以外は概ね良い天気でした。
      庇や屋根を支えるあの部分は「持ち送り」や「ブラケット」と呼ばれています。 掲示板のアーチ型の持ち送りも面白いですね ( ˆᴗˆ )

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  2. ありがとうございます。
    また、面白いのがあったら、見せてくださいね。

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