2016/01/17

九州大学 箱崎キャンパスの近代建築(その3)〜 福岡県福岡市

次にやって来たのはまもなく解体が始まるであろうという区域です。 区域全体が工事用のフェンスですでに覆われていて、その中に近代建築も入っているのですが、ネットで調べた情報だとそれらは今回解体の対象にはなっていないようです。 とりあえず保留ということなのでしょうか。

旧応用物質化学機能教室  昭和2年
このように近寄ることは出来なくなっています。 かなり年季の入った外観ですが、黒い煤のような汚れは戦時中の迷彩塗装によるものだそうです。

以前の写真を見返したのですが、裏手をちゃんと撮った写真が残っていませんでした。 まさかここまで魔の手が忍び寄っているとは…。 うーん残念。
2007年12月撮影
2007年12月撮影
2007年12月撮影
2007年12月撮影

 ・旧船舶海洋工学実験室  大正10年
こちらも立ち入り禁止エリアに入っていました。 工事車両の出入り口からかろうじて確認できました。


 旧航空工学教室  昭和14年
こちらもフェンスが邪魔をします。旧応用物質化学機能教室と同様にかつての迷彩塗装の跡が残っています。ここまでが工学部エリアです。
2007年12月撮影

農学部6号館  昭和13年
工学系はすでに新キャンパスに移転してしまったのですが、農学部は移転完了が2019年となっています。というわけで、この建物は現在でも使用されています。

正面の敷地内にはモダンなデザインの日時計が置いてあります。
2007年12月撮影

旧構成見本園  昭和7年
農学部の片隅にある庭園です。 あまり手入れもされていなく荒れているため、前回の訪問時には見過ごしてしまった所です。 規模は小さいですが中々素晴らしいものでした。

池の隣にはタイルの装飾が素敵な東屋も建っています。

熱帯農学研究センター(旧演習林本部)  昭和6年
ここも前回の訪問では見ていませんでした。 多分前回は農学部6号館で引き返してしまったのだと思います。箱崎キャンパス内では数少ない木造の建物で、ピンクの下見板張りになっています。

 まだまだキャンパス内には他にも近代建築があるのですが、今回は主だったものだけにしておきます。

 箱崎キャンパスの移転計画が始まったのが2005年なので、前回訪問時にはすでに移転が始まっていた事になります。 その移転計画を知ったのが2015年…。 もっと早く再訪するべきだったと残念でなりません(いつものパターン)。

医学部のある馬出キャンパスの近代建築がいくつか解体されていたのを目のあたりにしているので、あまり期待はできないのですが、少しでも多くの近代建築が保存・活用されることを願っています。

おしまい。










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