2016/01/24

関東学院中学校本館のお別れ会 〜 神奈川県横浜市

土曜日は旧浦賀ドックで行われた「中島三郎助まつり」に行ってきて、ドックの見学会に参加してきました。 ここで紹介する予定でしたが、残念ながら見学会で撮った写真はインターネット上での公開は禁止だそうです。

というわけで、今日参加してきた関東学院中学校本館のお別れ会を紹介したいと思います。 もうお気づきかと思いますが、この建物は老朽化が著しいので建て替えられてしまいます。何度も横浜に来ていながら「どうせ門の中には入れないだろう」と行っていなかった場所なので、これが最初で最後の訪問となってしまいました。

横浜市歴史的建造物にも指定されている本館は昭和4年竣工で、設計者は根岸競馬場や山手聖公会などを設計したJ.H.モーガンです。

八角形の塔が4本立ち並ぶ城郭風の外観。

 東側にも八角形の部分があります。 立ち入り禁止でしたが内部はおそらく螺旋階段になっていると思われます。

 塔の上部には人型が連なるレリーフ。キリスト教の十二使徒がモチーフになっています。

 十字架をモチーフにした玄関扉。 それでは中に入ってみます。

1階のホールの照明。 これはオリジナルではないそうで本来は2階部分と同じ照明が付いていたそうです。

教室の並ぶ廊下。 連続するアーチと天井の照明が良い雰囲気です。

 教室内部はシンプルな至って普通の造り。 左上の天井に貼られた「雲」にはどんな意味が??


2階へ上がっていきます。 優雅なカーブを描く階段が素晴らしい。

2階のこちらの照明がオリジナルです。

 3階に上がっていきます。

3階は塔屋部分の大半が礼拝堂のスペースになっています。

見学できるのはここまでだったので、先ほどとは別の階段を使って1階まで下りて行き、見学終了となりました。

横浜からまた貴重な近代建築が消えていってしまうのは悲しいですが、耐震性に問題があるとのことでは仕方がありません。 3月に解体された後はしばらく運動場として利用され、オリンピック後に現在の外観の特徴を活かした新しい建物を造るそうです。

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