2015/10/09

兵庫県尼崎市の近代建築(その2)

尼崎駅を離れて大庄地区にやって来ました。 最寄り駅は「尼崎センタープール前」です。 てっきり市民プールがあるのかと思ったら、ボートレース場のことなんですね。

旧大庄村役場(昭和12年)※国登録有形文化財
現在は公民館として使用されています。 村野藤吾の設計で、鉄筋コンクリート造りの地上3階地下1階建てに塔屋が付いています。

逆光で全体像がうまく撮れませんでした。

壁面のグリフィンのレリーフ。

3階の窓のデザイン。

玄関からは横に長い庇が伸びています。

 入口横の窓。

中を見学させてくださいと受付でお願いすると、塔の上まで案内してくれました。 そこでいきなり現れたのがこの階段。 S字の曲線を描くこの手すりは1番の見どころです。

 2階に上って振り返ると、ガラスブロックの埋め込まれた採光用の窓がありました。 柔らかい光が差し込んでいます。

2階の貴賓室だった部屋。 壁には歴代の大庄村長の肖像画が架かっています。 この部屋は当時の雰囲気を良く残しています。

 3階に登る階段の手すりも緩やかなカーブを描いています。

 3階の和室。 2階にも後から改修された和室があるのですが、ここの和室は当時からのものだそうです。


屋上から見上げた塔屋。 オリーブの透かし彫りが施されています。


 最後に塔の内部にも入れてもらいました。 塔の天井には星形のレリーフが。 こんな目立たないところなのに。

 ・尼崎市立大庄小学校(昭和8年)
旧大庄村役場の向かいにあります。 ネットで見た写真とは色が変わっていてびっくりしてしまいました。 何やら工事中のようです。

 中へ入ってみました。 なかなかレトロで良い雰囲気です。

 ですが、いたるところでこのように工事が行われていました。 どうやら耐震補強工事だそうです。粉塵がすごいのでここで引き上げます。

見どころが多くて写真の量も多くなってしまいました。 大阪と神戸の間にあって今まで尼崎は素通りしていたのですが、今回行って良かったです。





3 件のコメント:

  1. 日本の近代化に払われた先人たちの熱意と文化的センスに感動を覚えます。これからも、素晴らしいレポートを楽しみにしています。

    返信削除
  2. ウサギの門扉、かわいいですね。
    この連休も、どこかで写真を撮っているのですか?

    返信削除
    返信
    1. 土曜日は仕事で、日曜日は雨…。 というわけで、家でゴロゴロしています。
      明日は晴れたらどこかに出かけようかと考えています。

      削除